枚方キッズ英語スピーチコンテスト

主催:BEアカデミー   

後援: 枚方市/枚方市教育委員会

枚方市長からのメッセージをダウンロードできます。
第6回枚方市長メッセージ.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント 109.3 KB

<お知らせ>

 

第6回(2015年度)コンテストは2015年11月22日に開催されました。

 

【枚方キッズ英語スピーチコンテスト】で成長しよう!

学習してきた英語の力を発表できます。英語学習を継続していくモチベーションになります。英語によるコミュニケーションの醍醐味が体験できます。人前で英語発表をすることで大きな自信を醸成できます。英語が大好きになります。

 

 

 

 

 

 

 

関西外国語大学英語キャリア学部教授

枚方キッズ英語スピーチコンテスト・オフィシャルアドバイザー

松宮新吾

 

第6回(2015年度)コンテストを振り返って

 本コンテストに参加される皆さんには,それぞれの年齢や学年に応じた素敵な課題が用意されています。長い時間とエネルギーをかけ練習したストーリーをステージ上で発表しますが,同じ課題ではあるものの,それぞれユニークなストーリー・メッセージ(理解内容)が表現されています。

 

 これは素晴らしいことです。一人ひとりが,課題にしっかりと向かい合い,愛着を感じながら,時間をかけて自分のもの(内化)にし,それを多くの人前で発表(外化)することができるまで,完成度を高めていったのです。ひとたびストーリーを自分のものにすると,人工的な演出ではなく,自然に口と身体が動き出し,迫力と説得力のあるストーリーがステージ上で展開され,聴衆の共感を呼ぶことができるのです。

 

 さて,「枚方キッズ英語スピーチコンテスト」は、今年度で6回目を迎えました。近畿圏内を中心に九州から北海道まで,参加者の裾野が広がり,「枚方(local)」から「全国区(nationwide)」のコンテストへと変容してきています。これもひとえに,関係者の皆様のご尽力の賜であると,深く敬意を表する次第です。

 

 今後はさらに,アジアの近隣諸国や諸地域からの参加者を含めた「インターナショナル・キッズ・スピーチ・コンテスト」へと発展していくことを,強く願っています。

 

 来年も,皆さんの素敵なストーリーと出会うことを楽しみにしています。

第5回(2014年度)コンテストを振り返って

「枚方キッズ英語スピーチコンテスト」は今年度で5 回目を迎えました。参加者の層は,認知度の高まりとともに,近畿圏内を中心に北海道まで,その裾野が徐々に広がってきています。本コンテストは,ローカル(枚方)からスタートし,ナショナル・レベルへ,さらには,グローバルへと発展していく可能

性を持った,まさに,グローカリゼーションglocalization の実現が期待されるプログラムへと成長しています。これもひとえに,関係者の皆様のご尽力の賜であると,深く敬意を表する次第です。

 

 さて,最近アメリカで実施された調査によると,移民の多いアメリカで働いている人々の約10( 1,920万人)においては,仕事に必要な英語力が十分に備わっていないことが報告されています。そのため,これらの人々の賃金は25%から40%も低くなっているという実態が明らかにされました。

 

 このような現実を目の当たりにすると,コミュニケーションのための英語と

いうよりも,生きていくために必要なツール(道具)としての英語の意味が明らかになってきます。

 

“Language/English is a means to an end.”

「ことば(英語)は目的を達成するための手段です。」

 

 より豊かで充実した日々を過ごすためにも,みなさんの母語と英語を徹底的に磨きましょう。そのためには,地道な努力が必要です。来年度も,皆さんの努力の成果と出会うことを楽しみにしています。

 

第4回(2013年度)コンテストを振り返って

 「枚方キッズ英語スピーチコンテスト」は、今回で4回目を迎えました。参加される皆さんの成長とともに、本コンテストの内容・質・参加者数は回を重ねる毎に上昇してきています。

 

 特に今回は、小学校高学年の参加者の皆さんは、発表するストーリーのエンディングを自分で作成するという、極めて高次元の言語タスクに挑戦されました。そして、見事に、ユニークで、驚きと感動を呼び起こす結末を、しっかりとした英語で語ってくれました。

 

 また、その他の参加者の皆さんも、ストーリーは同じであっても、一人ひとり異なる理解や価値観、経験に基づき、異なる音声表現方法の工夫や、顔の表情や体の動きを効果的に、かつ、自然に取り入れ、聞く人を飽きさせない魅力のある堂々としたストーリー・テリングを行うことができていました。

 

 「ことば」は「力」です。皆さんが使う言葉により、人に感動や勇気を与えることができます。また、「ことば」には価値や文化を創り出す「力」があります。ことばの持つ創造性はそのまま、ことばを使うことができる人々の創造力につながっています。皆さんがことばにより作り上げた今回のストーリーがその証です。

 

 これからも、周りの人々に力やエネルギーを与えることができることばを積極的に使い、また、同時に道具としてのことばを徹底的に磨いてください。

 

 本コンテスト参加者の中から、ことばの力に支えられ、今日のグローバル社会をリードし、国際社会の営みに積極的の参加・貢献することができる人材が数多く輩出されることを期待しています。

 

第3回(2012年度)コンテストを振り返って

 英語(外国語)学習の目的を、英語の習得のみにおかず、その学習を通じて、児童生徒の知的発達や精神的発達、コミュニケーション能力、異文化理解能力の向上につなげていこうとする外国語教育の位置づけは大切なことです。

  

 第3回目となる「枚方キッズ英語スピーチコンテスト」に参加し、このことを強く再認識しました。すなわち、言語と文化は密接に結びついたものであり、文化が言語構造と言語使用を作り上げているということを、子どもたちが見事に実践していました。英語という言語を用いることにより、英語が文化をどのように具体化しているのか、文化的な姿勢、態度や行動が英語でどのように示されているのかということを全身で表現しようとする子どもたちの能動的、主体的で創造的な様子を間近で感じ取ることができました。

 

 英語を学んでいる子どもの方が、異なる人々や、他文化に対してより寛容で、開かれた心を持つようになると言われています。これは、子どもたちの文化帰属意識が9歳から15歳の間にほぼできあがってしまい、認知、行動、情意面で文化的枠組が形成されると、その枠以外の言葉や社会的現象に対して、違和感や偏見をより抱きやすくなるということを示しています。外国語や他文化に対して柔軟な小学校低学年から、外国語を通して異文化教育や国際理解教育を促すことが必要であると考えます。

  

 枚方キッズ英語スピーチコンテストは、英語(外国語)を通して他の文化を体験・表現させ、子どもたちが「異文化能力」(intercultural competence)を身につけるための素晴らしい機会になっていると考えます。  本スピーチ・コンテストへの参加を通じて、異文化に対する親和性や外国語の音声の吸収と再現や、ひらがな・カタカナ・漢字・数字は言うまでもなく、アルファベットなどの外国語の文字に関わる認知学習など、この年齢だからこそ、この発達段階だからこそ柔軟に身につけることができる、また、身につけなければならない能力をしっかりと育成していただきたいと願っています。

 

 本コンテスト参加者の中から、開かれた心と卓越した言語能力や専門性により、今日のグローバル社会をリードし、国際社会の営みに積極的に参加・貢献することができる人材が数多く輩出されることを期待しています。

 

第2回(2011年度)コンテストを振り返って

 小学校での外国語活動が全国一斉に開始された2011年度に、80人の一次予選通過者が枚方市民会館大ホールに集い、日頃の英語学習の成果を確かめ合いました。本年度のコンテスト参加者の英語によるコミュニケーション能力は、音声面においても、表現能力面においても飛躍的に高まっており、審査員一同、感動と喜びを共有することができました。

 

 特に、一般的に年齢が上がるに連れて顕著になる「日本語アクセント」は、本年度の参加者においては、ネイティブの耳にも違和感のないレベルに改善されていました。これは素晴らしいことです。これまでの皆さんの努力や、先生方のご指導、保護者の皆様のご支援が今回の成果として結実したものであると高く評価いたしております。

 

 さて、日本の公教育における早期英語教育は緒についたばかりですが、児童生徒の理解力、表現力や思考力を高めるための認知学習や、学習内容の定着に関わる多くの課題が浮かび上がってきています。そこで、これらの課題を解決し、児童生徒の認知学習を促進・発展させるための方策の一つとして、『文字認識』が重要であることを指摘します。現行の小学校学習指導要領では、英語の音に慣れ親しませることが大きな目標として掲げられ、音声に対し反応する能力は身についてきている様子が窺えます。

 

  しかし、児童生徒に育成すべき能力とは、オウム返しで「音」に反応する力ではなく、英語の「音」と「意味」と「文字」と、ことば(英語)が使用される「状況」を理解・判断し、ことばを用いて、自分と他の人や、他の人同士を結びつけることで目的を達成したり、課題を解決したりすることができる能力であると考えます。そのためには、子どもたちが、ひらがな、カタカナなどの文字や数字に興味を持ち始める比較的早い時期に、アルファベットを導入することが効果的です。アルファベットという新しいツールを手にすることで、子どもたちの認知学習が活性化し、新しい気づきや発見をしたり、創造的な言語使用を行ったりすることが可能となるばかりでなく、学習内容をしっかりと定着させることができるようになります。

 

 本年度のコンテスト参加者の皆さんは、十分な文字認識と文字使用が可能なレベルに達していることと推察されます。今後は、自らが文字を効果的に用い、課題文の結末部分だけでも、自分の独創性や創造力を生かしたユニークなストーリーとして展開するなどの工夫が求められます。

 

 

 全国の小学校で多様な外国語活動が展開される中、文字認識や文字使用を含む総合的な英語力が育成され、よりパワー・アップされた皆さんに、次回のコンテストで出会えることを期待しています。

 

 

第1回(2010年度)コンテストを振り返って

 数多くの「優れたコンテスト参加者」と「熱のこもった聴衆」、「献身的な指導者」が三位一体となり相乗的な効果をもたらした素晴らしいスピーチコンテストでした。審査員の一員として参加させていただいたことを誇りに思うと共に、感動的な機会を提供いただいたことに感謝申し上げます。

 

 さて、第1回のキッズ・スピーチコンテストで最も印象深かったのが、コンテストに関わった全員が「英語を楽しんでいた」ということです。発表の緊張感や舞台負け(stage fright)、不安、心配事等が「楽しむ」というエネルギーに包まれ、蒸発してしまったかのようでした。幅広い年齢層(世代)を超え、会場が一体となった瞬間でした。今回のキッズ・スピーチコンテストが英語教育関係者に与えたインパクトは、大きなものでした。「英語を楽しむ」という原点回帰の大切さを示してくれました。「キッズ」という参加者の年齢や発達段階の特性だけでは説明できない環境の構築や状況の設定等が、重要な要因となることを再確認することができました。

 

 国が実施した教育課程実施状況調査(2006年)によると、「教科等の好き・嫌い」の項目で、英語が「とても好き」「まあ好き」と答えた中学校3年生の比率は 合計28.8%でした。これは、算数・数学の36.7%を大きく下回り、全教科等の中で最も低い値となっています。一方、「英語は将来必要か?」という質問に対しては、90%以上の中学校3年生が必要であるという認識を示しています。この「英語は嫌い、でも、将来必要だと思う。」という大きなギャップを生み出してしまったのは、今日の教育の責任であると考えます。この実態を捉え、『英語嫌い』と言う言葉が一人歩きをし始め、一つの社会問題でもあるかのような、また、日本人のDNAに深く根ざしている現象でもあるかのような扱われ方をしています。そして、日本の英語教育が抱える第一の課題は、児童生徒の『英語嫌い』をいかに克服させるかにあると捉えられています。そのために、全国各地で「How to Teach English」をテーマとした教員研修が活発に展開され、授業改善が推進されています。

 

 しかし、今回のキッズ・スピーチコンテストが示唆していることは、「Teach English」ではなく、「Teach PEOPLE English」ということでした。すなわち、教員が教える対象は英語や数学、国語、音楽等の教科ではなく、まず「人」が対象であり、教科はその次に来るものであるということです。教員という専門職に求められるのは、深い人間理解に基づく各教科教育の専門性であるということです。

 実用目的の学習動機(受験に必要、将来の仕事に有利等)に支えられた英語教育と、充実目的(志向)の学習動機(楽しい,好き、外国文化等に興味がある等)により突き動かされる英語教育を融合するためのヒントを今回のキッズ・スピーチコンテストで得ることができました。

 

 

 今年の4月から、全国の小学校56年で外国語(英語)活動が実施されます。学ぶ必然性のある学びとは何かを追求し、「嫌い」と「必要」のギャップを埋めていくことが求められています。全国の小学校の教室で「英語を楽しみ学ぶ」エネルギーが溢れることを期待しています。

 

【サポーター欄】

北大阪商工会議所
ひらかたパーク
プリスクールFCの株式会社エリスアーク